ReRootsとは?

仙台市若林区沿岸部を拠点に、震災復興・地域支援を行う学生ボランティア団体です。農村の持続のために地域おこしに取り組んでいます



地域の力は、
地域の手によって生まれる。

 ReRootsのボランティアの対象は、仙台市若林区沿岸部の住民さんです。私たちのポリシーは、対象の立場・目線に立って支援すること。地域を変えていく力を持っているのは、住民の方々自身です。私たちは地域の住民と結びつきともに地域を作る共同の道を歩んでいきます。


2011年3月11日。あの日から私たちは走り続けています。

 仙台市若林区沿岸部の南北10キロ、東西5キロに及ぶ広大な農業地域は、津波被災によって大きな被害を受けました。農地には大量の海水とガレキが流れ込み、津波で農業機械は流され、居住は不可能な状態。農業の再生・そして生活の再建には、農地のガレキの撤去と家屋や側溝の泥出しが急務でした。

 そんな中、仙台市の大学生たちが立ち上がり、学生ボランティア団体ReRootsが結成されました。ReRootsは「ボランティア保険に加入していれば小学生から受け入れ可能」と間口を広く設け、全国から3年間で年間で延べ約 3万人のボランティアを受け入れ、農地の復旧に尽力しました。

学生たちは、若林区の農業再生に着目し、農業支援ボランティアとしての必要性を見出しました。さらに、「農家の生活を回復するまでの支援とは何か」「どうやって農家と農業を再生させていくのか」、復興で終わりにせず、長期的視点にたって活動することを決意し、その活動は13年たった今日まで続いています。



復興後も地域が抱える、大きな課題。

震災から13年目を迎え、若林区沿岸部の七郷・六郷地域には豊かな田園風景が戻り復興を果たしたように見えます。しかしながら、今後のこの地域のことを考えると避けては通れないような解決すべき大きな課題が存在します。

農業の担い手不足

震災が発生してから農家の平均年齢は66歳を超えるようになり、地域の農業や文化を存続する為には次世代を担っていく新規就農者や農業の担い手が必要になってきます。地域農業の存続のため震災後、地域の農業は大規模化・法人化に舵を取りました。しかしながら、この方針は地域の実情に合わない面もあり問題も抱えています。

過疎化・高齢化

東日本大震災によって多くの人々がこの地域を離れ、過疎化や高齢化が進行しました。さらには昨今の新型コロナウイルスの流行によって地域のコミュニティは衰退傾向にあります。このような状況の中で地域のコミュニティの維持や実情に合わせた福祉の制度づくりなどが求められています。


復興で終わりにしない。農村の持続に学生が取組む

住民目線のボランティアを考えていく上では、震災から復興した後も地域と密着し、その課題の解決を図っていく必要があります。私たちは地域農業の世代継承・地域の魅力発信・高齢者の元気なまちづくりを目指します。

農村塾

農業の後継者を育て、地域に定着させる仕組みとして「農村塾」を構想しています。ReRootsを卒業して地域に就農した2名の農家と一体となり、地域全体を巻き込んで取り組んでいきます。



住民主体のコミュニティ・福祉づくり

若林区沿岸部には、お祭りや稲を有効活用したわら文化といった農村ならではの地域行事や文化、伝統が根付いています。それらを継承し、コミュニティの持続化を図ります。そして、誰もが安心でき、いきいきと暮らせる地域福祉の形成にも取り組んでいきます。目指すは「高齢者が元気な村」づくりです。

若林区の往来づくり

地域資源を活かして魅力の発信をし、それらを生かした住民主体のツーリズムを形成します。また、地域の往来に周遊性をもたせることで地域そのものに魅力を感じてもらえるような観光のパッケージづくり、農村への移住・定住を構想しています。

政策パンフレット

(準備中)