農援

学生が農家の労働力不足をサポートする

 現在、個人経営の若手農家は労働力不足という問題を抱えています。そこで、ReRootsでは主に長期休みの期間、学生が農家を訪問して仕事をお手伝いしています。支援を通じて、農家の生産に貢献することはもちろん、農家や地域農業が置かれている現状の背景にある農業問題について学生が考えるきっかけになっています。

目的

労働力として農家の生産に貢献する

若手の個人農家が置かれている環境はとても過酷なものです。ReRoots出身の個人農家の労働時回は、農繁期には一日最大16時回に及び、過重労働の状態になっています。このような「若手農家の労働力不足」の問題は若林区全体に存在しているのです。学生が農作業をお手伝いすることで、その負担を大きく軽減することができます。

農家や地域農業の現状を知り、背景の農業問題をつかむ

農家と一緒に作業をして、信頼関係を築いていく中で、人手不足・後継ぎの不足・収入の問題、地域の農業の特徴など、様々な現場の声を聴くことができます。同時に、農作業がどれくらい大変なのか実感することにもなります。学生一人ひとりがそういった現状を実践を通じて学ぶことは、日本の農業問題についても深く考えるきっかけになります。

農家の労働に対しての価値観、農家の水準を学ぶ

スピードと質の双方が求められる農家の労働を目の当たりにすることは、学生基準との違いを捉え、普段の自分たちの活動を見直すよい機会になります。また、野菜にかける思いや、消費者に少しでも良いものを届け続けたいという農家の誇り・プライドを学び取ることができます。

活動内容

農作業

レタスやさつまいもの収穫作業、枝豆・落花生もぎなど、作業の種類は多岐にわたります。学生が農家のスピードに付いていくのは難しいですが、農家の役に立ちたいという姿勢から出発し、失敗から学んで次の作業を改善していくことや、チームとしての連携を大事にして作業に入っています。

出荷調整

農家の仕事は、野菜を育て、収穫するだけではありません。商品として出荷するためには、重さを揃える、袋に梱包するなどの細かい作業が必要となります。学生が作業の工程を分担することで、農家一人の時と比べて大幅に作業時回を減らすことができます。

運営のサポート

農家の中には、消費者と農家をつなげるためのイベントを開いている方もいます。イベントでは一緒に収穫体験をしたり、どうやって野菜を作っているのか農家さんがレクチャーしてくれます。こうしたイベントを通じて、消費者に生産者の人となりや野菜づくりに対する理念を知ってもらい、ファンを形成することは、長期的に農家を続けていく上で重要な要素となります。一方で、イベントの会場を設営したり、一度にたくさんの人を受け入れることは、日々の農作業で忙しい農家にとっては大きな負担になります。そこで、学生が会場設営を担ったり、参加者の方と交流することで、イベント運営をサポートしています。

活動記録

2020年

4月  若手農家労働力支援(2回)

6月 農家労働力支援、仙台あぐりる農園労働力支援(6回)

10月 農家手伝い

11月 若手農家、仙台あぐりる農園労働力支援(7回)

12月  若手農家労働力支援(3回)

2021年

2月  仙台あぐりる農園畑がれき撤去(3回)

3月  仙台あぐりる農園畑がれき撤去(3回)

4月 地域農家労働力支援(5回)

5月 地域農家労働力支援(2回)

7月 若手農家労働力支援(8回)

8月 若手農家労働力支援(4回)

9月 若手農家労働力支援(8回)

12月 若手農家労働力支援



農繁期を中心に依頼のあった際に支援を行っています。