ReRootsファーム

野菜づくりを通じて、農家の感性を学ぶ

ReRootsファームでは、津波被害から復興を遂げた農地を地域住民からお借りして野菜を育てています。震災の半年後から、代々農業を生業としてきた地域住民と信頼関係を作ることを目的に、農家の指導をいただきながら学生主体で取り組み始めました。震災直後から地域に入って農業を始める学生の姿は、当時営農再開するか迷っていた地域の農家の方たちから希望に映りました。
学生は野菜作りを通して農作業の楽しさや苦労を学び、農家の考え方・感じ方に対する理解が深めることができます。畑活動を通じて農業の魅力を感じた学生の中から、これまでに5人の就農者を輩出しました(内2名は若林区内で就農)。

目的

農家の感性を学び、農家基準の畑を作る

野菜作りを通して生産者である農家の目線に立ち、農家に寄り添った活動をしていくことを目標にしています。農家に溶け込んで同じ目線で野菜作りを行うことで農家の大変さを知ることができます。


農家・住民とのコミュニケショーンツール

おいしい野菜を作るために、定期的に農家を訪問して知識を得ています。農作業における技術や工夫点、農業の抱える問題などについてもたくさん学ぶことができます。 代々農業をやっている地域で野菜づくりを行うことで、農家・住民と関係が生まれ、信頼関係を築きます。地域と一体で、穏やかに持続する農村の営みづくりを目指しています。                            


若林区の魅力発信

学生が育てた野菜の販売を通して、若林区の復興状況や地域の魅力、そこで採れた新鮮な野菜の魅力を発信しています。若林区の農家やReRootsを応援してくださる方がよりいっそう増えることを願い、活動しています。

活動内容

野菜づくり

野菜づくり

ReRootsファームで、農家から栽培方法や技術を学び、作付けから収穫まで行っています。土づくりから始めるので、数か月から一年かけて野菜を収穫するのにたどりつきます。
農作業を行う中で課題もでてきますが、農家から直接評価される機会も多く、大きなやりがいにつながります

農家との交流

「ReRootsファーム」では、地域住民から農地をお借りしています。定期的に農家を訪問し、感謝の気持とともに、作っている野菜に関して「畑だより」などで報告します。その際、農家から技術を継承してもらうなど、農家とコミュニケーションをとりながら、共に若林区の地域問題や復興についても考えます。

 野菜の出荷
 
 被災された農家のお野菜や育てた野菜は、「野菜販売」や「花京院市場」様、「ReRootsサポーター会員制度(りるサポ)」で卸しています。地産地消の推進と販路開拓にもつながる活動となります。

活動記録

2011年11月 ReRootsファーム開設
2012年8月 「フクイのカレー」よりReRootsファームで採れた野菜を使用したレトルトカレーの「リルーツカレー」が販売
2019年 花京院市場にてReRootsファームで採れた野菜の販売を開始