野菜販売

農村と都市を繋ぐ移動販売

 津波被災後、農家の懸命な営農再開への努力や多数のボランティアの協力を経て、若林区沿岸部でも再び野菜が作れるようになりました。ReRootsの野菜販売活動は、被災から立ち上がった農家の努力を、野菜を届けることで伝えるために始まりました。現在でも、週に1回の仙台市内へのマンションで販売を行っているほか、不定期のイベントへの出店を行っており、販売を通じて農家の苦労やこだわりを伝えています。

目的

農家の販路形成

継続して同じ場所で販売を行うことで、農家の1販路として貢献しています。農家にとって、日々の畑作業に加えて販路を確保し、実際に運搬する作業は手間がかかります。その意味で、学生が販路形成を支援することは意義があります。


農家と消費者をつなぐ

スーパーで卸している野菜を買うといった通常の市場流通では、新鮮な野菜を手に入れることはできませんし、消費者が農家の人となりを知ることができません。農家さんから直接野菜を卸していただくことで、採れたての野菜と、農家さんの言葉をお客さんに届けることができます。


地産地消の推進

同じ仙台市内であっても、市街地にいては沿岸部が広大な農村地帯であることはなかなかわかりません。市内の人に土地の農業を知ってもらい、地産地消を推進します。


買い物難民の支援

定期的に販売を行っている市内のマンションは、近辺に手近な商業施設がなく、週に1回の野菜販売はこうした買い物難民への支援としての位置も備えています


活動内容

野菜の収穫

販売当日の朝に地元農家から野菜を仕入れます。集荷の際は、農家にお客さんの反応を伝えたり、野菜の食べ方や、お客さんへのメッセージを聞きたりし、農家とお客さんを繋ぐことができるように準備します。野菜にはどの農家の野菜かを表示し、生産者への意識を高めます。


販売

販売場所のマンションへ移動し、販売開始です。農家紹介や野菜紹介の掲示も出し、お客さん被災地の農家の想いを知ってもらえるようコミュニケーションを取りながら販売しています。被災地を応援したい方、若林区の野菜のおいしさに気づいて農家のファンになった方などに多く利用していただいています。

活動記録

2012年
11月 仙台朝市でりるまぁとオープン

2014年
3月 朝市のりるまぁと終了 青葉祭りや、埼玉県での出店スタート、以後年毎に出店
8月 七郷中学校の隣でくるまぁとオープン

2015年
1月 荒井東復興公営住宅でくるまぁとオープン

2016年
4月 七郷中学校隣での販売終了
11月 荒町での出店を開始

2017年
3月 荒町で毎週の販売スタート