地域おこし編
2020~
復興から地域おこしへ
新規就農者の輩出
「自分は農家だから、農家として生きるしかない。」復旧機のボランティア活動の中でそんな農家の奮闘の声を聞いた平松希望さんは、農家になることを決めました。ReRootsで農家のプロ意識や地域課題を学ぶ中で、平松さんを含めた卒業生が2名、若林区沿岸部で新規就農しました。それぞれ「(株)仙台あぐりる農園」「平松農園」を設立し、地域の若手農家と連携して営農しています。農業の担い手不足が進む中、若手農家は今後の地域を担う重要な存在です。一方で、いずれも経営基盤が脆弱であり、労働力不足に陥っているので、ReRootsが労働力支援(リンク)や週3回の運搬代行などを行い、その解決に当たりました。今後はReRoots・平松農園・あぐりる農園で連携し、農村塾を形成していきます
おいもプロジェクトからスイートポテト事業への発展
ReRootsでは、さつまいもの生育体験を通じて、地域内外の人たちに仙台市若林区の農村の魅力を知ってもらうことを目的に2013年から「おいもプロジェクト」を開催していました。その中で、さつまいもの育て方についてご指導くださっていた佐藤勝五郎さんの「生産だけじゃなくて加工・販売するところまでやって農業だ」との言葉から、さつまいもを加工して地域の魅力を発信するような商品を作ろうという構想が生まれました。条件探しの最中、先代の仙台いも工房店主の杉村さんがお店をたたむときに「ReRootsだったら全部教えるから店をやってみないか」とお声をかけていただき、仙台いも工房の秘伝の味を受け継いだスイートポテト「りるぽて」が誕生しました。「仙台いも工房りるぽて」がOPENした2020年からの「おいもプロジェクト」では、さつまいもの苗植えから収穫、そしてりるぽてのスイートポテトを販売することを通年3回のプログラムで実施しました(現在はスイートポテト販売体験は行っていません)。2023年に営業を終了いたしました。