団体概要

一般社団法人 ReRootsの目的

 当法人は、「復旧から復興へ、そして地域おこしへ」のコンセプトのもと、東日本大震災で津波被害を受けた仙台市若林区沿岸部の農業と農村コミュニティの再生、および持続可能な地域づくりを目指しています。


一般社団法人ReRoots概要

設立:2011年4月12日

解散:2024年3月末日(活動は2023年9月をもって中止いたしました。)

事務所:若林ボランティアハウス
 〒984-0033 宮城県仙台市若林区荒浜字今泉59-3

連絡先:022-762-8211(電話 / FAX
    reroots311@yahoo.co.jp(メール) 

役員:広瀬 剛史(会長)
   平松 希望(代表理事)
 


主な活動内容

(1)被災地域の復旧事業
(2)被災地域の復興事業
(3)地域コミュニティの再生、地域振興事業
(4)景観の再生の協力事業
(5)農地の再生及び農業の復興事業、地域振興事業
(6)地域福祉の増進を目的とする事業
(7)野菜の運搬事業
(8)農産物の販売及び農産物を原料とする食品の加工・製造および販売
(9)前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業

(一般社団法人ReRoots 定款 第3条より)


活動の種類

・地域農業の持続、若手農家の定着を目指した「農村塾」の形成
・農業への関心育成を目指したReRootsファームの運営
・地域農家の販路づくりと地産地消を目指した移動販売や「ReRootsサポーター会員制度」
・地域行事への参加・運営協力
・コミュニティ農園としての三本塚市民農園の運営
・持続する農村を目指した住民の生きがいづくりや地域福祉の形成
・「わらアート」制作や「おいもプロジェクト」を通じた農村ツーリズムの形成


定款


活動報告書


貸借対照表


決算書


損益計算書


会計予算書

組織図

ReRoots役員のご紹介


会長

広瀬剛史
仙台市若林区沿岸部の農村が津波に襲われ、見渡す限りの壊滅状態は、いつになっても心を離れない。本当に、ここで作物が育つのか?人は再び生活を回復できるのか?この自問自答に答えをくれたのは、何よりも、農家の言葉と行動だった。
 「種を植えて芽が出れば、農業はやれる。」
「自分が戻れば人が戻る。そうすれば地域が創れる。」
農家の言葉は、破滅の中で闘う覚悟と迫力があった。
農家はいつも自然の中に存在している。どんな困難があっても、自然と向き合い、そこに人が生き、前を向いている。
迷いは消えた。決心がついた。
ReRootsは「復旧から復興へ、そして地域おこしへ」のコンセプトを掲げ、なによりも大学生が主体的に動いた。
後輩にバトンをつなぎ、ガレキ撤去から農業再開、そして新規就農者育成、さらにまちづくりへと志はつながっている。
若者による震災からの農業再生・地域づくりが実現されれば、全国の農村の過疎化や農業の後継者不足に対するモデルとして広がっていくだろう。
農業は作物を育て、人を育て、地域を作る。生命の躍動だ。


代表理事

二木洸行

初めて若林区を訪れたのは、今はもう無くなってしまった福祉施設内の清掃です。見渡す限り、海岸の防風林、車など、数々のがれきが横たわる風景。その中で、1日ボランティアをして残ったのは少しきれいになった1室と、「一体、何年、何十年経ったら復興するのだろうか」という無力感でした。

そこから数カ月、改めて訪れた若林区で目にしたのは、一面茶色のままの世界の中で、がれきを撤去し、再び土を耕し、種を蒔き、緑が映える新芽。そして、全てを流されても諦めず、「俺には農業しかねぇんだ。」「塩害とか言うけどよ、芽が出てきたら、大丈夫なんだ」と話すたくましい農家の姿と生き方でした。

いま、若林区は春になれば一面、青々とした稲が風になびき、秋になれば穂が実り、農村の穏やかで、時には賑やかな生活が流れています。でも、こうした風景を取り戻したのは、農家と住民の方々が生活するため、そして土地に生きる誇りをもって、途方もないエネルギーを注いでこられたからに他なりません。

復興から地域おこしへ。
どれだけ時が経っても、原点は変わりません。
相手の立場に立ち、農家や住民の社会的地位と尊厳を守る。そして、農業と農村の暮らしを守り、後世に紡いでいく役割を地道に果たしていきたいと思います。


受賞記録

・令和5年度 第8回 賀川豊彦賞 奨励賞 (2023年度)
・令和4年度 仙台 緑と風の会 市民活動応援賞(2022年度)
・仙台東ロータリ―クラブ(2020年度)
・平成30年度「新しい東北」復興・創生顕彰(2018年度)
・第13回JTB交流文化賞 組織・団体部門 最優秀賞(2017年度)
・ディスカバー農山漁村の宝(2015年度第2回選定)
・第3回毎日地球未来賞 クボタ賞受賞(2013年度)
・Revive Japan Cup 復興まちづくり大賞受賞(2013年度)
・第10回オーライ!ニッポン大賞 グランプリ受賞(2012年度)