三本塚市民農園

域に根ざしたコミュニティ農園を目指して

三本塚市民農園は仙台市六郷の三本塚地域に位置する、ReRootsが運営している市民農園です。市民農園とは、都市部の住民が自家用の野菜生産やレクリエーションを目的として利用する農園のことです。この市民農園での活動を通じて都市部から若林区沿岸部への人の往来づくりや、地域のコミュニティ形成、さらには遊休地の保全などに取り組んでいます。季節ごとに行われるバーベキューや芋煮会などの企画では、地域の方々を巻き込みながら人々との交流を楽しんでおり、農園利用者と地域住民の交流の場になるコミュニティ農園を目指しています。

目的

若林区沿岸部への人の往来づくり

三本塚市民農園の利用者の方たちは沿岸部にお住まいではなく、都市部に住んでいる方たちです。そんな都市部に住む利用者の方が市民農園に足を運び、農作業を楽しみ、地域の住民の方たちと交流することで地域に往来が生まれます。そのような中で利用者の方たちが沿岸部地域の特徴や魅力を肌で感じ、この地域に愛着を持ってもらえることを目指しています。

地域のコミュニティ形成

市民農園の活動は畑での農作業だけではありません。季節ごとに行われるBBQや芋煮会などの企画を通して利用者だけではなく、地域の人々どうしが交流しコミュニケーションの場になっています。三本塚市民農園は三本塚地域の交流の中心となるようなコミュニティ農園を目指しています。

遊休地の保全

三本塚市民農園はコミュニティ農園としての働き以外にも津波による塩害被害を受け、未使用となっていた地域住民の方の畑をお借りして運営されています。本来、耕作放棄地として荒れてしまっていたかもしれない土地が市民農園として手入れされ、作物が育つことで地域全体の景観の保持に繋がっており、沿岸部の美しい田園風景の保全に寄与しています。

活動内容

三本塚市民農園には、利用者それぞれの区画以外にも特徴的な区画があります。それは、共同区画とベリー園です。共同区画では私たちReRootsメンバーと利用者が共に農作物を育てています。育てた農作物はBBQや芋煮会で料理の材料として使われたり、利用者がそれぞれ持ち帰って料理をしたり、地域の住民へお渡ししたりと様々な用途で用いられ、ReRootsメンバーと利用者の交流の場として機能しています。また、ベリー園ではブルーベリーを育てています。震災の被害を受けた地でブルーベリーが育つことで農村復興のシンボルとなるでしょう。ブルーベリーをジャムなどに加工することで、地域の交流の一助となります。

三本塚市民農園には季節ごとに企画を催しています。春には地域に出て農作業の支柱用の竹を取りを行ったり、茶話会を開催したりしています。さらに夏にはBBQを開催、秋には地域住民を招いての芋煮会も行っています。また農閑期の冬にも一年ごとに様々な企画を開催しています。地域の方とも協力し、地域に伝わる伝統料理なども紹介され、地域文化の発信の機会としても機能しています。

活動記録

2012年5月 三本塚市民農園開設

2017年 ブルーベリー植え付け

2023年4月時点 契約者6名1団体